脚気

 

脚気の検査、したことありますか?

膝のあたりをコンコンとたたくと、

足がビヨーンと、反応する、あの検査。

 

脚気は、ビタミンB1不足でおきます。

日本は古来から、一汁三菜、

つまり、飯、汁、菜の質素な食事をしていましたが、

ビタミンB1は、飯の玄米に多く含まれていました。

 

コメの糠にビタミンB1が多く含まれていることは、

みなさん、ご存知だと思います。

 

脚気は、奈良時代にはすでに現れていて、

当時は、上流階級の人々は白米を食べていたからです。

 

江戸時代には、江戸や大阪では、庶民も白米を食べるようになり、

都市部に行くと病気になるが、田舎に帰ると治ってしまうことから、

江戸患いや、大阪市では腫れと呼ばれていました。

 

日露戦争では、戦病死者37000に対して、

脚気によるものが、28000人、

白米ばかりたべていたことによるものです。

 

明治後期から大正時代にもっとも多くの米を食べていました。

1人1日あたり、なんと、平均で3合、

成人男性で5、6合食べていました。

 

米ばかり食べては、健康にもちろん、良いわけがなく、

戦前まで、平均寿命が40才代と、短命でした。