血液検査で気になる項目と言えば、尿酸値
血液検査で気になる項目といえば、尿酸値。
尿酸値が高いと、痛風になる可能性があります。
痛風・・・風にあたっても痛みが生じるくらい痛いらしく、
会社でも、痛風で出勤できず、休む方もいます。
ところでこの尿酸、我々の祖先は、
1600万年前までは、この尿酸を分解する酵素を持っていました。
尿酸を分解する酵素、『ウリカーゼ』を
祖先は進化の過程で徐々に失っていき、
尿酸値が上昇し始めました。
尿酸は、実は、70%は腎臓で再吸収されていて、
尿酸は、果たすべき役割を持っていると考えられます。
例えば、尿酸値が高くなると、血圧が上昇します。
乾燥し、食料が乏しかった時代においては、
生き延びるために、有利に働いたかもしれません。
また、人類は、ビタミンCを合成する
遺伝子を持っていましたが、
これも、進化の過程で、失っています。
ビタミンCは、抗酸化剤としての機能を持ちますが、
尿酸も、この抗酸化剤としての機能を持っています。
尿酸を高くすることで、抗酸化力を高めたのかもしれません。
実際、ビタミンCの値が高いと、尿酸値が下がり、痛風の症状が改善します。
人類の身体の機能、そして、進化って、奥が深いですね。