すい臓がんを予防するために必要なこと

中日、阪神楽天の監督を務めた、星野元監督に、千代の富士こと九重親方

そしてスティーブ・ジョブズ

みなさん、すい臓がんで亡くなられています。

 

国立がん研究センターの資料によると、

5年生存率が、男性で7.9% 女性で7.5%と非常に低くなっています。

すい臓は胃の裏側にあって検査がしにくく、

身体になんらかの症状が出た時には

がんの進行が進んでいるためです。

 

すい臓がんの危険因子として、

・喫煙(すい臓がんの原因の20%)

・肥満

・多量のアルコール

があることが分かっています。

 

また、脂肪の中でも動物性脂肪の摂取は、

すい臓がんのリスクと大きな関係がありますが、

植物性脂肪の摂取には関係がありませんでした。

 

家禽産業に携わる3万人の労働者を対象者を調査した結果、

すい臓がんのリスクが9倍も高くなることがわかりました。

ちなみに、50年間喫煙を続けた場合は、リスクが2倍となるので、

9倍というリスクの高さがわかります。

 

実は、鶏にイボを発生させるがんウィルスは、

一般の人々にも感染するのではないか、
という懸念が昔からありました。

鳥類はこのウィルスによってがんを発病することがわかっているが、

人間にも影響があるのかは、わかっていません。

 

また、ヨーロッパの研究で、毎日50gの鶏肉を食べると、

すい臓がんのリスクが72%も高くなることがわかっています。

さらなる研究が望まれます。

 

すい臓でインスリンを生成するβ細胞は、20歳ごろには止まってしまいます。

そのあとにはβ細胞を失っても、数は減ったまま、増えることはありません。

 

動物性脂肪に含まれる、飽和脂肪酸は筋細胞に障害を起こし、

結果、インスリン抵抗性をもたらします。

一方で、植物性脂肪に含まれる、不飽和脂肪酸は、

分解されるか、蓄積しても害はありません。

 

菜食中心の人は、インスリン感受性が高く、

インスリンを産生するすい臓のβ細胞の機能も、

良好であることがわかっています。

 

そして、肥満の人は、血液中に脂肪が漏れてしまうので、

たとえば、健康的な生活を送っていても、

ベーコンやバターを一日中食べ続けているのと同じような状態にあります。

肥満の人は、なにを食べても、

体内ではつねに脂肪があふれて血液に入ってしまうからです。

 

血液中の脂肪の量が増えると、インスリン抵抗性が生じて、

すい臓にも負担がかかるし、

もちろん、糖尿病になるリスクも増えます。

 

すい臓がんにならないためには

 ・喫煙しない

 ・適正体重を守る

 ・野菜、ナッツ類を取る

というようなことが大事です。