食塩をとる → ナトリウム濃度が上がる → 血液量が増える → 血圧が上がる → 病気になる
なくてはならない調味料、塩。
塩気が足らない食事は、物足りなさを感じます。
ただ、塩の取り過ぎも、体に良くありません。
この塩、塩化ナトリウムという、化合物が主な成分ですが、
ナトリウムは、体にはかかせない成分です。
生きている細胞は、細胞内のナトリウム濃度を細胞外よりも、
低く保っています。
すると、細胞の外と内でナトリウムの濃度が異なるので、
電気が生じます。
細胞の内側は、細胞の外側に対して-0.1V程度。
乾電池が1.5Vですので、大変に低い電圧です。
これが、急にナトリウムが細胞の内側に入ってくると、
プラスマイナスが逆転し、+0.1Vとなります。
この変化により、細胞が興奮するのです。
ちなみに、食塩の取り過ぎ、すなわち、ナトリウムの取り過ぎは、
体内のナトリウムの濃度が高まるので、
それを薄めるために、血液中の水分が増えます。
血液中の水分が増えると、血液量そのものが増え、
その増えた血液量を全身に循環させるために血圧が上がり、
体に負担をかけてしまいます。
さて、細胞には電気があるよと話しましたが、
これをうまく使っているのが電気うなぎです。
0.1Vとたいしたことがなくても、
数千個を直列につなぐことで、最大800Vの電圧計を作り出しています。