GI(グリセミック・インデックス)って何?
GI(グリセミック・インデックス)とは、食品を摂取した際、
血糖値の上昇程度を示す指標です。
このGI値とは、50gのブドウ糖を摂取した後、
2時間の間の血糖値上昇曲線に囲まれた面積を基準に、
同量の食品を食べた後の血糖値上昇の割合を
パーセントで表した数値です。
要するに、食品摂取後、2時間までの血糖値増加分を表わしています。
ですので、ブドウ糖は、GI値100(パーセントなので、最大値です)です。
GI値の高い食品は、白米や精白パンなどの、精製度の高い穀類です。
一方で、GI値の低い食品は、果物や野菜全般となります。
精白パンや、白米などのデンプンを主体とした食品のGI値は高めです。
デンプンは、口の中の唾液に含まれる酵素によって、素早く分解され、
早く吸収されます。
一方で、果物などは、食物繊維を多く含み、
胃での滞留時間を長くしたり、
消化や吸収の速度を遅くなるために、GI値が上昇しにくいのです。
GI値が高いというのは、血糖値が上がりやすいので、
すい臓からインスリンが出されるので、すい臓に負担がかかって、
2型糖尿病のリスクが高まるし、また、細胞にエネルギーが取り込まれるので、
肥満の可能性が高まります。
例えば、白米の代わりに玄米にすると、
消化に時間がかかるので血糖値が上がりにくくなります。
また、まず先に野菜などを食べると、血糖値が上がりにくくなります。
一番よくないのが、砂糖入りのコーヒーだけで朝を済ませる人です。
液体の糖分すぐに消化されるので、最も血糖値が上がります。
また、血糖値が上がることは、血管にもダメージをあたえます。
血管がさび付くのは、「酸化」と「糖化」によるものです。
糖化というのは、糖とタンパク質が結びついて、終末糖化産物(AGE)
ができてしまって、血管が硬くなったり、血管がつまったりするのです。
砂糖の摂りすぎは、要注意です。