『舌が肥えている』ではなくて、『脳が肥えている』が正しい表現です

 

グルメな人は、舌が肥えていると言いますが、

それは間違いで、肥えているのは、実は脳なのです。

 

いろんなおいしいものを食べると、その記憶が脳にたまっていきます。

すると、脳が微妙な味わいを区別することができるようになるのです。

 

舌などで感知された味の情報は、脳に伝わります。

味の他にも、におい、形、色、温度などの情報も伝わります。

この情報を過去の食体験と照らし合わせて、食べでも良いか、判断しています。

 

食べ物を食べるときは、味だけでなく、

その場の状況もあわせて記憶されます。

お袋の味なんていいますが、母親が作った料理を

みんなで食べたなどの、その場の状況もあわせて、

良いイメージとして記憶されます。

 

逆に、嫌な雰囲気で食べたものは、嫌いなものとして記憶されます。

 

私が嫌いなものとして、甘エビがあります。

子供の頃は、日本海側に住んでいて、

嫌というほど甘エビを食べさせられたので、

好きではなくなってしまいました。

 

食べ物の情報は脳に記憶されるので、

韓国やインド人は、子供の頃から辛いもの食べるので、

それが好みになるし、

日本人は子供のころからうまみを口にするので、それが好みになるのです。

 

また、辛いものを食べ続けたり、塩辛いものを食べ続けると、

脳が鈍感になるので、より辛いもの、より塩辛いものを口にしたくなります。

 

味の好みは、脳の記憶なので、子供の頃に何を食べるのかは、重要です。

ファストフードばかり食べると、やはり、それが欲しくなってしまうでしょう。