ローストビーフをうまく作るには、なんと、フライパンで焼くのが最高です

 

ローストビーフ、あれ、家庭で作るのは、なかなか難しい!

本なり、インターネットなり、どの媒体でも

オーブンを使って作るのがオーソドックスです。

 

けれども、オーブンで焼こうとすると、

肉に火が入りすぎてしまって、肉がパサパサになり、

あの、ジューシーな味わいがなく、おいしくない。

 

でも、じつは、フライパンで、ローストビーフができてしまうのです。

 

1.冷蔵庫から肉をだして、30分ほど置いておく。

これによって、肉内部の温度が上がり、火がとおりやすくなります。

 

2.次に塩をまんべんなくふって、
 フライパンの弱火でコロコロ、コロコロ、10秒毎にひっくり返します。
 

3.10分経ったら、アルミフォイルで巻いて、30分ほど放置。

余熱で内部まで火がとおります。

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ジューシーで、肉の味わいがあり、

塩をつけて食べるのが、最高です。

 

さて、肉を加熱すると、温度が65℃を超えるとタンパク質が固まりはじめ、

80℃以上になると、水分がなくなっていきます。

水分が抜けた肉はパサついておいしくありません。

なので、熱を通し過ぎると、パサパサしておいしくないのです。

おいしいローストビーフを作るためには、火加減が大事なのです。

 

けれども、火の通りが甘いと、食中毒の危険があります。

食品衛生法では、特定加熱食肉製品は

その中心部の温度を63℃で30分間加熱する方法

又はこれと同等以上の効力と記されています。

75℃であれば、1分ほどです。

 

 

また、ロゼ色の肉はおいしいですが、赤い肉汁が出てくることがあります。

これは、肉のタンパク質のミオグロビンが含まれているためです。

血ではありません。

 

 

十分に加熱すれば大腸菌が死滅しているので、

肉汁が赤いかどうかは、関係ないのです。

 

塊肉は、肉の表面に大腸菌がいるだけ、内部には大腸菌があまり存在せず、

豚肉と違って寄生虫もいないので、

表面から1cmくらいまでが焼けていれば、腹をこわす危険性は低いです。