江戸時代の栄養ドリンクと言えば、そう、甘酒!!

麹菌という、かびと同じ仲間の糸状菌の胞子を、

米などの穀物につけて、十分に麹菌を増やしたものを、麹といいます。

 

この麹を使って米を発酵させると、甘酒に、

酵母とともに発酵させると、日本酒になります。

 

麹には、糖質、タンパク質、脂質を分解する働きがあるので、

米を発酵させた甘酒には、ブドウ糖が20%も含まれ、

更にビタミンB1 2 6を含み、すべての必須アミノ酸を含むんでいます。

甘酒には、まさに、病院の点滴と同成分が含まれています。

 

江戸時代には、夏によく飲まれていました。

江戸時代には、夏に死亡率が高かったので、

栄養ドリンク剤として、飲まれていました。

そんな名残から、今でも、俳句の世界では、甘酒は夏の季語です。

 

現代でも、麹は塩麹として、家庭でも使われています。

肉に塩麹をつけると、甘味が増し、

更に、タンパク質を分解してくれるので、旨味も増します。

 

最近では、液体麹なるものが売られていて、重宝します。

塩麹だと、やはり、白いつぶつぶが残るし、

また、液体だと塗りやすく、浸透も早いです。

 

うちでは、鶏肉に液体塩麹を塗り、

1時間ほどおいた後、片栗粉をまぶして油で揚げ、

タルタルソースをそえて、油淋鶏として食べます。

 

塩麹の塩気、甘味、さらには旨味を増した鶏肉に、

少し酸味をきかせたタルタルソースをかけて食べると、最高です。