油
天ぷら、トンカツ、ナスの素揚げなんてのもおいしい。
これらの料理にかかせないもの、
それは、油。
この油、じつは、工業的に作られた製品であるのです。
昔ながらの製法は、機械的に搾るだけですか、
これでは効率がよくありません。
そこで、普通に売られている油は、
有機溶剤を、使って抽出されています。
油は水には溶けないけど、同じ油なら、よく溶けるでしょ。
そこで、ヘキサンという油を使って、抽出します。
ただ、このヘキサン、人体には有害で、
神経毒に分類されています。
抽出したあと、抽出した油と、ヘキサンの、
二つの油が混ざっているわけですが、
揮発する温度が異なることを利用して、分離します。
真空中で加熱すると、ヘキサンの方が早く揮発し、
したがって、抽出した油が残ります。
ただ、この油には、
もちろん、若干のヘキサンが残留してしまいます。
このあと、農薬等の不純物を取り除くため、
また、色をよくするために、
アルカリや酸と反応させて、その後、濾過することで、
油が完成します。
実に、工業的に作られています。
また、業務用の油には、
一般用の油と異なり、シリコーンの一種である、
ジメチルポリシロキサンを入れてもよいことになってます。
シリコーンって、胸を大きくするために使われる物質ですよ。
このシリコーンの添加は、
揚げ物をする際に、泡立ちを防ぐ目的で添加されています。
泡立つと、フライヤーの容量いっぱいまで、
油を入れることができないからです。
油一つとっても、市販されている製品は、
オーガニックとはかけ離れたものなのです。
もちろん、そのおかげで、安く買うことができるので、
メリットがデメリットよりも大きいのだと思います。